Railway Container Transport 鉄道コンテナ輸送

鉄道コンテナ輸送について

鉄道コンテナ輸送とは、主に日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車輸送と鉄道利用運送事業者(通運事業者)によるトラックでの集荷・配達、それぞれを組み合わせた複合一貫輸送です。一般的にJR貨物専用の5tコンテナを利用し、戸口から戸口までコンテナのまま輸送します。
当社は北九州貨物ターミナル駅・福岡貨物ターミナル駅の鉄道利用運送事業者であり、北は北海道から南は鹿児島まで、全国各地の鉄道利用運送事業者とのネットワークを駆使し、お客様の貨物を高品質な輸送サービスでお届けします。
また、鉄道コンテナ輸送とフェリー輸送をつなぎ合わせることで、離島へ輸送することも可能です。

鉄道コンテナ輸送の特徴

中長距離でのコストメリット

500kmを超える中長距離(福岡~関西以東など)の輸送手段をトラック輸送で考えるお客様が多い中、鉄道コンテナ輸送は他の輸送手段と比較してコストメリットが大きいです。
※出荷重量によっては近距離でもコストメリットがあります。

コンテナ単位での発送

積載重量5tの12フィートコンテナから発送できます。4tトラックでは過積載になり、10tトラックではコストアップとなる出荷に適しています。

片道輸送の利便性

帰り荷が心配なトラック輸送と違い、片道輸送のみの利用が可能です。
使い終わったコンテナは最寄りの貨物駅に返却します。

保管コストの削減

JRコンテナを倉庫代わりに利用することが可能です。
発送貨物駅において、コンテナ貨物を5日間無料で一時保管できます。
倉庫に空きが無く、出荷はあるが納期は少し先などの場合もコンテナ単位で先入れ先出し管理ができます。
例:金曜日出荷の火曜日・水曜日納品時など

鉄道コンテナ輸送の物流品質

決まった時間での運行

貨物列車の定時運行により、計画的な出荷に最適。
ダイヤ通りに貨物駅に到着します。

システムによる輸送管理

JR貨物が提供する鉄道コンテナ輸送管理システム(IT-FRENS&TRACEシステム)により迅速な手配業務を実現。列車の位置情報を把握し、コンテナを追跡することも出来ます。

全国の鉄道コンテナ通運
ネットワークの活用

全国に張り巡らされた鉄道網と約140か所のコンテナ取扱駅を駆使し、お客様のご要望にきめ細かく対応します。

鉄道コンテナ輸送の流れ

鉄道コンテナ輸送の流れの画像

コンテナ規格紹介

12ftコンテナ

12ftコンテナ

標準のJRコンテナになります。
積載重量:5t・・・T11パレットで6枚積載・ビールパレット8枚積載可能です。

  • ・妻開き(バラ貨物向き)
  • ・両開き(パレット貨物向き)
  • ・冷蔵保冷コンテナ(積載重量4t)
  • ・通風コンテナ(青果などの輸送向き)など様々なタイプがあります。

※冷蔵保冷コンテナのご利用には制限がございます。
詳細はお問い合わせください。

20ftコンテナ

20ftコンテナ

両開きコンテナのタイプで一度に大量の貨物を輸送するのに最適です。
積載重量:8.8t・・・T11パレットで10枚積載可能です。
海上コンテナと同サイズですが仕様が異なります。
※20ftコンテナのご利用には制限がございます。
詳細はお問い合わせください。

31ftコンテナ

31ftコンテナ

大型トラックと変わらない内容量で輸送できます。
ウィング仕様なので両サイドからのパレット荷役に適しています。
積載重量:10t・・・T11パレット16枚の積載が可能です。
※31ftコンテナのご利用には制限がございます。
詳細はお問い合わせください。

ターミナル駅のご紹介

北九州貨物ターミナル駅の画像
北九州貨物ターミナル駅
JR貨物駅の鉄道コンテナ取扱実績第10位に位置し、鹿児島本線(日本海側)と日豊本線(太平洋側)が交差する九州の玄関口にあたる貨物ターミナル駅です。
高速貨物列車も多く停車し、東京貨物ターミナル駅まで最短約16時間で走行します。
門司の太刀浦コンテナターミナルまで約10kmの距離で海上コンテナの取り扱いや、タンクコンテナなどの大型コンテナにも対応した貨物ターミナル駅となります。
福岡貨物ターミナル駅の画像
福岡貨物ターミナル駅
JR貨物駅の鉄道コンテナ取扱実績第3位であり、九州で最も鉄道コンテナの取扱いが多い貨物駅です。北九州貨物ターミナル駅同様、高速貨物列車も多く停車し、東京貨物ターミナル駅まで最短約19時間で走行します。
箱崎ふ頭と至近距離にあり、海上コンテナ、大型コンテナにも対応した貨物ターミナル駅となります。

ケーススタディ

部品メーカー様
部品製造工場から加工工場まで製品を輸送するにあたり、北九州と名古屋の間を鉄道コンテナで輸送しています。他の拠点間輸送についても当社の通運ネットワークを駆使し、当社管理の下で鉄道コンテナ輸送をしています。
<輸送スキーム>

鉄道コンテナによるラウンド輸送

鉄道コンテナによるラウンド輸送の画像

当社から部品メーカー様のもとへ貨物の集荷に伺い、北九州貨物ターミナル駅から名古屋貨物ターミナル駅まで鉄道輸送をします。名古屋貨物ターミナル駅到着後は、当社手配の通運事業者が納入先の加工業者様へ貨物を配達します。さらにそのまま加工業者様から貨物を集荷することで、部品メーカー様と加工業者様とのラウンド輸送を実現しています。

10tトラック往復輸送

往復輸送工程におけるドライバーの運転時間
8時間 × 4日 = 32時間
往復輸送の消費エネルギー量
10tトラック往復1,600km = 20,600MJ

鉄道コンテナ輸送

往復輸送工程におけるドライバーの運転時間
集荷時間 3時間 + 配達時間 2時間 = 運転合計時間 5時間
往復輸送の消費エネルギー量
5tコンテナ2個積みトラック往復80km+鉄道輸送 = 8,700MJ

輸送消費エネルギーと
運転時間の比較

以前は工場間を10tトラックで往復輸送していましたが、鉄道コンテナ輸送に切り替えることで輸送消費エネルギーと運転時間を大幅に削減することができました。

ドライバーの運転時間 85%カット 輸送消費エネルギー量 58%カット